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俺ジュリ ~ 俺のジュリエット ~

既婚子持ち30代が同僚の年上未婚女性に恋をしたゲスだけどピュアな話。ゲス批判に中指を立てつつ繰り広げる戦略的恋物語。

褒める、のハードルが高い。

こないだの週末に決めた事。

 

ミクさんを一日一回褒めてみよう、と。
思えば、僕は昔付き合ってくれた彼女にも妻にも、日常的に「その髪型可愛いね」というようなマメさは無かった。関心が無かったワケではない。ただ、言葉にする事の意味を考えた事が無かった。そして、言葉にする事ができなくなっていた。

 

月曜日、タイミングを伺っているうちに夕方になり、夜になった。
クミさんは残業をしていて、僕もしていた。
人はもうほとんどいなくて(皆無ではなかったが)、言うチャンスはいくらでもあった。

 

でも言えなかった。

 

 

最後に「お疲れ様です」と言った時、自分の不甲斐なさを呪った。
凄く落ち込んだ。

 

 

同僚が僕に日頃、「そのネクタイ可愛いね」とか「そのシャツいいね」って気軽に言ってくれるからきっと簡単なんだと思ったけど、そうじゃなかった。

 

 

その服可愛いですね、って言うだけがこんなに難しいとは。

 

 

翌日の今日、ついに言えた。

 

 

彼女がニコっと笑って「フフっ。ありがとうございます」と言ったのは21時前の事。
相変わらず不甲斐ない話だ。

 

でも、言えたのは嬉しかった。

 

思えば僕は好きな人ができると、カッコ付けて気を引こうとしてばかりだった。
で、そんな中で思いを寄せてくれた人と付き合う、って経験しかなかったんだなぁ。

 

だから、「私はあなたに気があります」と1mmでも匂わせるような言動をとるスキルが著しく低い。恥ずかしくはないのだが、周りの目が凄く気になる。

 

名著「人を動かす」の中で人に好かれる原則の1つとして「関心をよせる」というものがある。好いてもらうには、気取るのではなく、カッコ付けるのではなく、まず空いてに誠実な関心を寄せる。

 

頭でわかっていても難しい。
でも、自分自身を思い返してみても、「この人、僕に興味があるんだな」と思えないと好きにもならない(likeという意味でもloveという意味でも)。

 

なんか、凄く当たり前の事だけど、難しいもんだ。